音楽絵本7
 

ついに音楽絵本に「くまのパディントン はじめてのコンサート」が登場!

「ピーターとおおかみ」「ぞうのババール」「マザーグース」など歌や朗読、音楽などで様々な童話を手掛けてきた音楽絵本シリーズに、ついに「くまのパディントン はじめてのコンサート」が登場します。
世界各国で人気のパディントン ベアTMは、絵本、児童小説と様々な形で読まれてきました。世界中で愛されたこの物語は、イギリスのマイケル・ボンドによって書かれ、いまでは150タイトル以上もある人気作品になっています。
この愛すべき物語を、作曲家であるハーバード・チャペルが1984年にクラシック音楽と朗読の作品に仕上げました。
このお話は、「くまのパディントン」の中の「どうぞこのクマのめんどうをみてやってください」と「パディントンとテレビ」の中の「グルーバーさんのお出かけ」などを元に作られています。
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マイケル・ボンドは、この物語の5分間のアニメを作るにあたり、チャペルに作曲を頼みます。パディントンの崇拝者であったチャペルは、喜んで引き受けます。彼らは、ショートフィルムのほか、クリスマスのファミリー向けに、ミュージカルを作りました。
この人気者の作品がのちに世界各国に広まるのを予想して、彼らは語りとオーケストラのためのクラシック音楽を作ることにしました。
そして、語りとピアノのバージョンも作られました。
今回は、語りとピアノによる「くまのパディントン はじめてのコンサート」の上演となります。

パディントン ベアって?

童話や、キャラクター商品で慣れ親しんでいる方の多いパディントンですが、もしかすると、物語を知らない方もいるのでは?
パディントンは、イギリスの作家マイケル・ボンドが書いた児童小説の中の小さなクマの名前です。
クリスマスに売れ残っているくまのぬいぐるみを見て、この物語を思いついたようです。
「パディントン」とは、ロンドンにある鉄道の駅の名前です。
作者が当時、その駅の近くに住んでいたため、そのように名づけられました。
ペルーからやってきたくまのパディントンは、根気強く、ユーモアにあふれ、正義感の強い性格です。
パディントンは、何処かにある不思議の国ではなく人間界で暮らし、人間の言葉を話します。
ユニークなストーリーと、パディントンが引き起こす様々な出来事は、子供たちをはじめ誰もが共感できます。

「くまのパディントン」は、1958年にイギリスで出版され、たちまちベストセラーになりました。
児童小説はシリーズ化され、150タイトル以上が出版されています。
また、40ヶ国語以上に翻訳され、世界中で愛されています。

「くまのパディントン はじめてのコンサート」のあらすじ

ブラウン夫妻が駅で見つけたものは?

ある日、ブラウン夫妻が駅にいくと、郵便袋の陰で小さなクマを発見しました。そして、くまの首には、「このくまの面倒を見てやってください」とかいた札がかかってました。

「ペルーから来ました。」と小さなクマは、言います。
おばさんと暮らしていたのですが、老グマホームに入ることになり、移民してきたようです。
ブラウン夫妻は、行くあてのない小さなクマを発見した駅にちなんで「パディントン」と名づけ、おうちに連れて帰って一緒に暮らすことにしました。

タクシーの中で

「ペルーから来る間、いろいろ珍しいことがあったんでしょうね」とブラウン夫人が話かけます。
「ありましたとも!くまには珍しいことは起こりやすいのです」と今まで出会った事を話し始めます。
西インド諸島のカーニバル、海の真ん中で遭遇した嵐、アフリカの蛇つかい・・・・

親友のグルーバーさん

パディントンはすぐにブラウン家に溶け込んで、家族の一員になりました。
お友達もたくさんできました。
いちばんのお友達は、ポートベロ通りで骨董屋をやっているグルーバーさんです。
グルーバーさんの店にうっていないものはなく、グルーバーさんの知らないことはありませんでした。
ある日、グルーバーさんは、子供の時にいたハンガリーの思い出をかたりました。
「みんな、夜遅くまで音楽やダンスを楽しんでね…。そうだ、あの音楽をあんたにきかせてやろう」
「ぼくのいたところには、あまり音楽なんてなかったんです・・・」
グルーバーさんは、「音楽がない」ことに驚き、パディントンをコンサートに連れて行くことにしました。

コンサート会場で・・・

パディントンたちは、ロイヤル・アルバート・ホールにつきました。
大きな建物に驚き、オーケストラのチューニングの音の大きさに驚きます。
本日の曲は、短い曲とハイドンの「びっくり交響曲」そしてシューベルトの「未完成交響曲」のようです。
「グルーバーさんはチケット代を払ったんだよ。なのにシューベルトは交響曲を完成させなかったの?」
パディントンは、怒ってシューベルトを探しに会場中さまよいます。
そして、パディントンがたどり着いたところは・・・?