音楽絵本7
 

世界で愛されてきたババールの絵本

フランス人絵本作家 ジャン・ド・ブリュノフについて

フランス人絵本作家ジャン・ド・ブリュノフは、パリの芸術学校で学び、いとこのセシルと結婚しました。
3人の子供がうまれ、セシルは、日々、年子の2人の子供たちにお話を聞かせていました。
彼女は、象の話をつくって聞かせた所、子供たちはおおよろこび。
夢中になって聞く子供たちを見て、このお話に絵をつけて絵本にすることを思いつきます。
この象は、ババールと名づけられ、「ぞうのババール(仏題:Histoire de Babar, le petit éléphant )」という題で1931年にフランスで出版されました。
その絵本はたちまち人気になりました。
ジャンは若くして、この世をさりますが、ババールの物語を聞いて育った息子ロランがジャンの没後も引継ぎ、「ぞうのババール」はシリーズ化され、この物語たちは、今もなお、世界各国でよまれ、愛されて続けています。

フランシス・プーランクが、ババールに曲をつけました

フランス人のフランシス・プーランクが甥っ子たちが夢中で絵本を読むのをみていて、曲をつくって音楽物語にすることを思いつきます。
1945年にピアノと語り手のための音楽「小象ババールの物語(L'histoire de Babar, le petit éléphant)」を完成させました。

「ぞうのババール」お話

おおきな森で生まれたババール

大きな森で生まれ、母親となかよく暮らしていたババールですが、ある日、ハンターが追ってきて、母親を殺されてしまいます。
ババールは、必死で逃げまわり、やがて町にたどりつきました。

町に逃げてきたババールがみたのは・・・

町についたババールが目にしたものは、洋服を着た紳士たちでした。その様子をみていた象が大好きな老婦人は、洋服を買ってくれました。
そして、一緒に暮らすようになりました。

欲しいものは、なんでも買ってくれる老婦人との生活は、楽しかったのですが、大きな森で過ごした日々を思い、お母さんの事を思いなくのでした。

ババールを探しに来たいとこ

2年の月日が経ちました。
森からいなくなったババールを探しに来たいとこたちは、ようやくババールを見つけます。
再会をよろこび、森に再び帰ることになりました。

森に帰ってくると・・・

久しぶりに森に帰ったババール。
森のみんなは、おおよろこび。乗ってきた自動車や、素敵な服を着たババールを見た森の象たちは、あることを提案します。
あることとは・・・?